ここ最近、リブート映画がたくさん公開されている。リメイクでもなく、リブート。リブートとは再起動・やり直しのことらしい。シリーズ化された作品を、キャスト・スタッフを一新し作り直したものを指す。
映画会社は出演者やスタッフを一新しながらも、ある程度の売り上げが見込めるため、進めやすい企画だという。たくさんあるので、まとめてみた。
「スパイダーマン」シリーズ
- スパイダーマン(1977)
- スパイダーマン(2002)※リブート
- スパイダーマン2(2004)
- スパイダーマン3(2007)
- アメイジング・スパイダーマン(2012)※リブート
- アメイジング・スパイダーマン2(2014)
- スパイダーマン ホームカミング(2017予定)※リブート
サム・ライミ版が好きすぎる。そのまま4以降も続けてほしかった。マーク・ウェブ監督の2012年リブート版はパート2まで。2017年版は、マーベルのジャスティスリーグ成立のために必要なリブートなのかもしれない。
「猿の惑星」シリーズ
- 猿の惑星(1968)
- 続・猿の惑星(1970)
- 新・猿の惑星(1971)
- 猿の惑星・征服(1972)
- 最後の猿の惑星(1973)
- PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001)※リブート
- 猿の惑星: 創世記(2011)※リブート
- 猿の惑星: 新世紀(2014)
- War of the Planet of the Apes(2017予定)
2001年のティム・バートン版も嫌いじゃない。しかし、オリジナルの「リメイク」で、最後のオチも上回れなかったと思う。2011年からの再リブート版は、まさしく「再起動」。新しい切り口で、名作シリーズになっている。
「007」シリーズ
- ドクター・ノオ(1962)※ショーン・コネリー
- ロシアより愛をこめて(1963)
- ゴールドフィンガー(1964)
- サンダーボール作戦(1965)
- 007は二度死ぬ(1967)
- 女王陛下の007(1969)※ジョージ・レーゼンビー
- ダイヤモンドは永遠に(1971)※ショーン・コネリー
- 死ぬのは奴らだ(1973)※ロジャー・ムーア
- 黄金銃を持つ男(1974)
- 私を愛したスパイ(1977)
- ムーンレイカー(1979)
- ユア・アイズ・オンリー(1981)
- オクトパシー(1983)
- 美しき獲物たち(1985)
- リビング・デイライツ(1987)※ティモシー・ダルトン
- 消されたライセンス(1989)
- ゴールデンアイ(1995)※ピアース・ブロスナン
- トゥモロー・ネバー・ダイ(1997)
- ワールド・イズ・ノット・イナフ(1999)
- ダイ・アナザー・デー(2002)
- 007 カジノ・ロワイヤル(2006)※ダニエル・クレイグ
- 007 慰めの報酬(2008)
- 007 スカイフォール(2012)
- 007 スペクター(2015)
初代ショーン・コネリー、2代目ジョージ・レーゼンビー、3代目ロジャー・ムーア、4代目ティモシー・ダルトン、5代目ピアース・ブロスナン、6代目ダニエル・クレイグ。6代目は当初ミスキャストと思ったが、結論、シリアスで最高だった。
「ジャック・ライアン」シリーズ
- レッド・オクトーバーを追え!(1990)※アレック・ボールドウィン
- パトリオット・ゲーム(1992)※ハリソン・フォード
- 今そこにある危機(1994)
- トータル・フィアーズ(2002)※ベン・アフレック
- エージェント:ライアン(2014)※クリス・パイン
ほぼ毎作ジャック・ライアン役が代わる。2014年のクリス・パイン版はシリーズ化される予定。「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」のCIA長官役アレック・ボールドウィンを見て、ライアンを思った人はたくさんいたはず。
「ミッション:インポッシブル」シリーズ
- ミッション:インポッシブル(1996)※リブート
- M:I-2(2000)
- M:i:III(2006)
- ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル(2011)
- ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015)
- ミッション:インポッシブル6(2018予定)
テレビ番組「スパイ大作戦」のリブート。5作目までは毎回監督が代わるトム・クルーズ映画。1作目ブライアン・デ・パルマ、2作目ジョン・ウー、3作目J・J・エイブラムス、4作目ブラッド・バード、5、6作目クリストファー・マッカリー。
「ターミネーター」シリーズ
- ターミネーター (1984)
- ターミネーター2(1991)
- ターミネーター3(2003)
- ターミネーター4(2009)
- ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015)※リブート
2作目が名作過ぎて、超えられる気配はない。「再起動」と銘打った5本目は、前半1時間は最高に面白い。後半の失速ぶりは目に余るものがあった。よく考えたら前半はオリジナルそのまんま。ジェームズ・キャメロン監督がすごいという話。
「マッドマックス」シリーズ
- マッドマックス(1979)
- マッドマックス2(1981)
- マッドマックス/サンダードーム(1985)
- マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)※リブート
メルギブソン主演の3部作に引き続き、2015年版もジョージ・ミラー監督。30年の時を経て制作された「怒りのデス・ロード」は熱狂的な支持を受けた。社会の常識に反抗し、打ち破る主人公の活躍。毎作品、観るものを奮い立たせる。
「ファンタスティック・フォー」シリーズ
- ザ・ファンタスティック・フォー(1994)
- ファンタスティック・フォー [超能力ユニット](2005)※リブート
- ファンタスティック・フォー:銀河の危機(2007)
- ファンタスティック・フォー(2015)※リブート
1994年版は、製作しなければ映画の権利を失う映画会社が急いで製作。当初予算の4000万ドルを大きく下回る140万ドル、撮影期間は約1ヶ月で製作。しかし、結局劇場公開されなかったいわくつき。それ以降も、いまいちパッとしない。
「ロボコップ」シリーズ
- ロボコップ(1987)
- ロボコップ2(1990)
- ロボコップ3(1993)
- ロボコップ(2014)※リブート
1987年オリジナルの監督は、ポール・バーホーベン。時代なのか、監督なのか、80年代ならではのバイオレンスでグロい演出が目立つ。今から見ると、目を背けたくなるようなシーンも。2014年のロボコップの見た目は洗練されている。
「スーパーマン」シリーズ
- スーパーマン(1978)
- スーパーマンII(1980)
- スーパーマンIII(1983)
- スーパーマンIV(1987)
- スーパーマン リターンズ(2006)※リブート
- マン・オブ・スティール(2013)※リブート
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016)
近年のDMコミックスのリブートは、暗くて重い。それまでの子供も楽しめるコメディ調はなくなってしまった。ジャスティスリーグを結成するため、バットマンの色調に合わせる必要があったのかもしれないが、もう少し楽しくしてほしい。
「バットマン」シリーズ
- バットマン(1966)
- バットマン(1989)※リブート
- バットマン リターンズ(1992)
- バットマン フォーエヴァー(1995)
- バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997)
- バットマン ビギンズ(2005)※リブート
- ダークナイト(2008)
- ダークナイト ライジング(2012)
クリストファー・ノーラン版バットマンは文句なしの最高傑作。アメコミというオブラートに包んで、やりたいことをやる。監督の強い意思が感じられた。本作のリブート成功で、それ以降の作品がみんな暗くなってしまったのは残念。
「スター・トレック」シリーズ
- スタートレック(1979)
- スタートレックII カーンの逆襲(1982)
- スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!(1984)
- スタートレックIV 故郷への長い道(1986)
- スタートレックV 新たなる未知へ(1989)
- スタートレックVI 未知の世界(1991)
- スタートレック ジェネレーションズ(1994)
- スタートレック ファーストコンタクト(1996)
- スタートレック 叛乱(1998)
- ネメシス(2002)
- スター・トレック(2009)※リブート
- スタートレック イントゥ・ダークネス(2013)
- スター・トレック BEYOND(2016)
2009年のリブート作品は、オリジナルファンにも歓迎された。個人的には「イントゥ・ダークネス」が大好き。そして「やっぱ、スター・ウォーズが好き!」とばかりに、スター・ウォーズEP7を監督しちゃうJ・J・エイブラムスも大好き。
「死霊のはらわた」シリーズ
- 死霊のはらわた(1981)
- 死霊のはらわたII(1987)
- キャプテン・スーパーマーケット(1993)
- 死霊のはらわた(2013)※リブート
「ピンクパンサー」シリーズ
- ピンクの豹(1963)
- 暗闇でドッキリ(1964)
- ピンク・パンサー2(1975)
- ピンク・パンサー3(1976)
- ピンク・パンサー4(1978)
- ピンク・パンサーX(1982)
- ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ(1983)
- ピンク・パンサーの息子(1993)
- ピンクパンサー(2006)※リブート
- ピンクパンサー2(2009)
ピーター・セラーズの死去に伴い、スティーヴ・マーティンが主演を務めたリブート作品。2作目以降は制作されず。
「ゴーストバスターズ」シリーズ
- ゴーストバスターズ(1984)
- ゴーストバスターズ2(1989)
- ゴーストバスターズ(2016)※リブート
2016年の女性が主役となったリブート作品では、本国では酷評されるも作品としてはなかなかの出来だった模様。
「悪魔のいけにえ」シリーズ
- 悪魔のいけにえ(1974)
- 悪魔のいけにえ2(1986)
- 悪魔のいけにえ3 レザーフェイス逆襲(1990)
- 悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス(2013)
- テキサス・チェーンソー(2003)※リブート
- テキサス・チェーンソー ビギニング(2015)
「マミー」シリーズ
- ミイラ再生(1932)
- ミイラの復活(1940)
- ミイラの墓場(1942)
- 執念のミイラ(1944)
- The Mummy's Curse(1944)
- Abbott and Costello Meet the Mummy(1955)
- ミイラの幽霊(1959)
- ハムナプトラ/失われた砂漠の都(1999)※リブート
- ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(2001)
- ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008)
- ハムナプトラ(2017予定)※リブート
2017年にトム・クルーズとラッセル・クロウで再リブート予定。どんな話になるのだろうか。たぶん、ミイラが襲ってくる話になると思う。
「13日の金曜日」シリーズ
- 13日の金曜日(1980)
- 13日の金曜日 PART2(1981)
- 13日の金曜日 PART3(1982)
- 13日の金曜日 完結編(1984)
- 新・13日の金曜日(1985)※リブート
- 13日の金曜日 PART6:ジェイソンは生きていた!(1986)
- 13日の金曜日 PART7:新しい恐怖(1988)
- 13日の金曜日 PART8:ジェイソンN.Y.へ(1989)
- 13日の金曜日 ジェイソンの命日(1993)
- ジェイソンX 13日の金曜日(2001)
- 13日の金曜日(2009)※リブート
- フレディVSジェイソン(2013)
- 13日の金曜日(2017予定)※リブート
作品の権利関係がややこしくて、よくわからない状況。
「ミュータント・タートルズ」シリーズ
- ミュータント・タートルズ(1990)
- ミュータント・ニンジャ・タートルズ2(1991)
- ミュータント・ニンジャ・タートルズ3(1993)
- ミュータント・タートルズ(2014)※リブート
- ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2016)
亀の忍者が活躍する映画。
「ゴジラ」シリーズ
- ゴジラ(1954)
- ゴジラの逆襲(1955)
- キングコング対ゴジラ(1962)
- モスラ対ゴジラ(1964)
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964)
- 怪獣大戦争(1965)
- ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966)
- 怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967)
- 怪獣総進撃(1968)
- ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969)
- ゴジラ対ヘドラ(1971)
- 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972)
- ゴジラ対メガロ(1973)
- ゴジラ対メカゴジラ(1974)
- メカゴジラの逆襲(1975)
- ゴジラ(1984)※リブート
- ゴジラvsビオランテ(1989)
- ゴジラvsキングギドラ(1991)
- ゴジラvsモスラ(1992)
- ゴジラvsメカゴジラ(1993)
- ゴジラvsスペースゴジラ(1994)
- ゴジラvsデストロイア(1995)
- GODZILLA(1998)※ハリウッド版
- ゴジラ2000 ミレニアム(1999)
- ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000)
- ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)
- ゴジラ×メカゴジラ(2002)
- ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)
- ゴジラ FINAL WARS(2004)
- GODZILLA ゴジラ(2014)※ハリウッド版
- シン・ゴジラ(2016)※リブート
- GODZILLA(2017年予定)
2016年の庵野ゴジラは感動した。2017年には、アニメ版が公開される予定。
まとめ
リブート映画いっぱい。また、更新していきたい。