地球外生命体が出てくる映画には、エンタテインメント要素が凝縮されていると思う。個人的に外せない10本の映画を紹介する。
それではいってみよう。
1.モンスターズ/地球外生命体
低予算ながらも斬新なアイデアと魅力的なストーリーで2010年のハリウッドで話題の1本となったSF映画。メキシコの半分がモンスターの繁殖する危険地帯として隔離されている近未来を、迫力のVFX映像を盛り込みつつ、美しい映像とドキュメンタリー・タッチの演出で描き出していく。
ギャレス・エドワーズ監督は本作1本で才能を認められ、次に「ゴジラ」、そして「ローグ・ワン」の監督へ抜擢されただけでも分かるだろう。
2.第9地区
エイリアンが飛来したヨハネスブルグ。彼らは抵抗するでもなく、市街から離れたスラム地区に隔離されてしまう。そして今ひとりの人間が、この地球外生命体の謎に包まれた兵器テクノロジーに遭遇する。エイリアンが住み着く貧民窟、その異界と化した路地裏を追われ(狩られ)ながら、男はやがて、人類にとって今やアウトサイダーである己の運命を悟ることになる。
いままで人権も何もないと思っていた虫に、もし自分がなってしまったら。主人公の涙をみて、考えずにはいられない問題作だと思う。
3.パシフィックリム
<<人型巨大兵器 vs 巨大KAIJU>>人類よ、立ち上がれ。この巨兵と共に!
めちゃくちゃごっつい怪獣が襲ってきたので、めちゃくちゃごっついロボットを作って戦う話。戦っているシーンだけでも感涙モノ。
4.パラサイト
ロバート・ロドリゲス監督、イライジャ・ウッドなどハリウッドスター共演で贈るSF学園ホラー。パラサイトの調査に踏み込んだ田舎のハイスクールに通う6人の若者たちが、極限状態の中で人類の存亡を賭けた戦いに挑む。
もしかして、あの人乗っ取られてるのかしら。映画を観終わった後、日常生活で不安になることもある。
5.スピーシーズ 種の起源
脅威のDNAから誕生した美しきエイリアン!
列車の中で、H・R・ギーガーの造形物を介して、少女は大人の女性に生まれ変わる。セクシーエイリアンとなることで本作はB級映画確定となる。
6.スーパーエイト
J・J・エイブラムスとスティーヴン・スピルバーグがタッグを組んでお届けする、若さとミステリーと冒険に満ちた驚異の物語。8ミリ映画を撮影していた6人の子供たちが列車事故を目撃し、得体の知れない何かが事故車両から逃げ出したことを知る。謎に包まれたその存在には、驚くべき欲求があった。
これは子供たちが映画を制作する物語。実は、エンドロールで流れる映画の方が本編なのだと思う。なのでやはりこの作品は名作なのだと思う。
7.サイン
ペンシルバニア州バックス郡。グラハム・ヘスは、地域の住民が信頼を寄せる牧師であり、妻とふたりの子(長男のモーガンと長女のボー)と、元マイナーリーグのスター選手の弟メリルと、平凡だが幸せな家庭を築いていた。
妻のメッセージ「かっ飛ばして」が、そっちかっ飛ばすんかーーーい!とつっこみまくるコメディ映画だと思っている。シャマラン最高。
8.クローバーフィールド
N.Y.のアパートで日本への転勤が決まった青年ロブの送別パーティーが開かれる。ところが突如、正体不明の“何か”が出現して街を破壊。逃げまどう人々で街中はパニックに陥り、軍隊も出動して戦闘状態に突入する。恋人から助けを求める電話を受けたロブは、友人たちとともに彼女の救出に向かうが…。
低予算で制作できる言われるPOV映画。しかし、J・J・エイブラムスは、お金をかけまくる。俺がPOVやったらこうするぜ、という気合を感じる。
9.10クローバーフィールドレーン
交通事故の後、1人の女が生存者のいるシェルターで目覚める。男は、あるとてつもない破壊的な攻撃から女を救ったという。しかし男に疑問を抱き始めた女は真実を見極めるべく、外の世界へ踏み出そうとする。J・J・エイブラムスが放つ心臓が飛び出るほどの新たなスリラー。
「クローバーフィールド」と遺伝子を同じくする映画とは言い得て妙。同じ事象を違う視点から描いた、まったく別ジャンルの映画。
10.マーズ・アタック!
火星人が地球にやって来た!宇宙からの交信を受けたデイル米大統領を中心に地球全体が、人類初の”未知との遭遇”に歓迎ムード。しかし地上に降り立った火星人は、友愛の象徴の鳩が空に舞った瞬間、レーザー銃を乱射!
これほど見事な弱点を持つ地球外生命体は、目にしたことがない。今後もお目にかかることはないだろう。
この記事は、こちらの記事のキュレーション版。再掲である。