演技力がある、演技が上手い、と評される人がいる。大根役者と演技を批判される人もいる。作品ごとに役を演じ分ける人も、演じ分けない人もいる。役者の演技を、どう評価するかは人それぞれ。そんな中あえて、最高の演技をする思う女優10人を、独断と偏見で選んだ。
1.広瀬すず(17歳)
映画「ちはやふる」の予告編から推察するに、彼女の演技力は相当なものだと思う。はにかんだ笑顔も、札を取る真剣な眼差しも素晴らしい。なにより、かわいい。「上の句」も「下の句」も必見だ。
2.松岡茉優(21歳)
「霧島、部活やめたってよ」での彼女の演技をみた爆笑問題太田は言った。「化け物のような女優がいた」と。ラジオを聴いていたぼくも、深く深くうなずいた。日本の映画界を背負って立つ女優だと思う。
3.黒木華(26歳)
映画「小さいおうち」はじめ、出演する作品の多くで、どこか幸薄く、昭和の雰囲気を醸し出しだす彼女。しかし、その一重まぶたの奥にある瞳には、熱き炎が見える。彼女が出演する作品は、脇役であっても強烈な印象が残る。
4.蒼井優(30歳)
彼女の魅力は、飾らない演技。カマトト振ったり、必要以上に自分をよく見せようとはしない。演技し過ぎないところが魅力的だ。「花とアリス殺人事件」では、「花とアリス」同様に彼女の美しいバレエシーンが鑑賞できる。
5.満島ひかり(30歳)
ドラマ 「モテキ!」で、彼女を知った。たどたどしい様が、やけにリアルな演技を見せつけられ驚愕した。カロリーメイトのCMで、「浪漫飛行」を熱唱する彼女。演じるように歌う姿が、心に響く。
6.貫地谷しほり(30歳)
「ちりとてちん」を毎朝、視聴していたぼくにとって、彼女は特別な存在。力むと半音高くなる声から必死さが伝わり、ダメな女の子そのものだった。その後も、彼女を見る度に「B子、頑張ってるな」と思ってしまう。
7.木村佳乃(40歳)
「告白」の母親の演技が秀逸。我が子の奇行に悩み、凶行に及ばんと、包丁を選ぶ演技。そして、凶器を片手に階段を登る姿。脳裏に焼き付いて離れない。そして、なにげに歌がうまい。
8.秋野暢子(59歳)
「トト姉ちゃん」での彼女の演技を家人が絶賛していた。言われて彼女の演技を見ると、たしかに、べらんめえの江戸弁が上手すぎる。嫌味と優しさが同居した演技に、毎朝ワクワクしている。
9.宮本信子(71歳)
近年では「あまちゃん」の夏ばっぱの演技が、白眉。まず、東北弁が上手すぎる。「どんと晴れ」で、東北弁をマスターしたという彼女。かつての伊丹十三作品の、気負った演技とは異なる、優しさに溢れた演技が素晴らしかった。
10.樹木希林(73歳)
圧倒的存在感がある、化け物のような女優。片目は見えず、全身を癌に蝕まれても、彼女の表現には力強さがある。それは、彼女の生き様すべてが、演技に出ているからだろう。人の演技力は、人間力に通じるのかもしれない。
「今、日本で圧倒的に演技が上手い、10人の女優を紹介する」のまとめ
人生において、「演じるべきとき」は多々あると思う。笑うとき、怒るとき、哀しむとき、謝るとき。生きていくことも、また、自分を演じることかもしれない。彼女たちの演技を見て、多くを学びたいと思う。と書くと、嘘つきのように思われるかもしれないが、ぼくはまだ、正直な方だと思う。