読書の秋、ということで小説の書き出しクイズです。名作の最初の一文を出しますので、作品名を当ててください。
出題するのは、夏目漱石、太宰治、坂口安吾、宮沢賢治、江戸川乱歩、谷崎潤一郎、森鴎外、芥川龍之介、と名だたる文豪の名作ばかり。間違うと、読書の秋にふさわしいAmazon商品に遷移します。あなたは、間違わずに全問正解できるでしょうか。
それではいってみましょう。
第一問。テテッ!
【第一問】夏目漱石の書き出し

うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。
正解だと思う作品名をクリック!
もしかして、スクロールしてる?
正解です!
おめでとうございます! 答えは4番の、夏目漱石「三四郎」でした。選択肢にあった作品の書き出しは以下のとおりです。
1. 吾輩は猫である
吾輩は猫である。(全文を読む)
2. 坊っちゃん
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。(全文を読む)
3. 草枕
山路を登りながら、こう考えた。(全文を読む)
4. 三四郎
うとうととして目がさめると女はいつのまにか、隣のじいさんと話を始めている。(全文を読む)
それでは、つづいて第二問です。テテッ!
【第二問】太宰治の書き出し

私は、その男の写真を三葉、見たことがある。
正解だと思う作品名をクリック!
え?スクロールしてるの?
正解です!
おめでとうございます! 答えは2番の、太宰治「人間失格」でした。
1. 走れメロス
メロスは激怒した。(全文を読む)
2. 人間失格
私は、その男の写真を三葉、見たことがある。(全文を読む)
3. 斜陽
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」
と幽かすかな叫び声をお挙げになった。(全文を読む)
4. ヴィヨンの妻
あわただしく、玄関をあける音が聞えて、私はその音で、眼をさましましたが、それは泥酔の夫の、深夜の帰宅にきまっているのでございますから、そのまま黙って寝ていました。(全文を読む)
それでは、つづいて第三問です。テテッ!
【第三問】坂口安吾の書き出し

桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。
正解だと思う作品名をクリック!
ちょっと!ちょっとちょっと!
正解です!
おめでとうございます! 答えは1番の、坂口安吾「桜の森の満開の下」でした。
1. 桜の森の満開の下
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。(全文を読む)
2. 夜長姫と耳男
オレの親方はヒダ随一の名人とうたわれたタクミであったが、夜長の長者に招かれたのは、老病で死期の近づいた時だった。(全文を読む)
3. 堕落論
半年のうちに世相は変った。(全文を読む)
4. 白痴
その家には人間と豚と犬と鶏と家鴨が住んでいたが、まったく、住む建物も各々の食物も殆ど変っていやしない。(全文を読む)
つづいて第四問です。テテッ!
【第四問】宮沢賢治の書き出し

「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」
正解だと思うリンクをクリック!
スクロールしたら、クイズにならないよー!
正解です!
おめでとうございます! 答えは3番の、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」でした。
1. よだかの星
よだかは、実にみにくい鳥です。(全文を読む)
2. 注文の多い料理店
二人の若い紳士が、すっかりイギリスの兵隊のかたちをして、ぴかぴかする鉄砲をかついで、白熊のような犬を二疋つれて、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。(全文を読む)
3. 銀河鉄道の夜
「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」(全文を読む)
4. セロ弾きのゴーシュ
ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾く係りでした。(全文を読む)
つづいて第五問です。テテッ!
【第五問】江戸川乱歩の書き出し

佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。
正解だと思う作品名をクリック!
え?ここもスクロール?
正解です!
おめでとうございます!答えは1番の、江戸川乱歩「人間椅子」でした。
1. 人間椅子
佳子は、毎朝、夫の登庁を見送って了うと、それはいつも十時を過ぎるのだが、やっと自分のからだになって、洋館の方の、夫と共用の書斎へ、とじ籠るのが例になっていた。(全文を読む)
2. 怪人二十面相
そのころ、東京中の町という町、家という家では、ふたり以上の人が顔をあわせさえすれば、まるでお天気のあいさつでもするように、怪人「二十面相」のうわさをしていました。(全文を読む)
3. D坂の殺人事件
それは九月初旬のある蒸し暑い晩のことであった。(全文を読む)
4. 屋根裏の散歩者
多分それは一種の精神病ででもあったのでしょう。(全文を読む)
つづいて第六問です。テテッ!
【第六問】谷崎潤一郎の書き出し

私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。
正解だと思うリンクをクリック!
スクローーーーールゥ!
正解です!
おめでとうございます!答えは1番の、谷崎潤一郎「痴人の愛」です。
1. 痴人の愛
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる私達夫婦の間柄に就いて、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思います。(全文を読む)
2. 刺青
其れはまだ人々が「愚」と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった。(全文を読む)
3. 卍
先生、わたし今日はすっかり聞いてもらうつもりで伺いましたのんですけど、折角お仕事中のとこかまいませんですやろか?(全文を読む)
4. 鍵
一月一日。(全文を読む)
それでは、つづいて第七問です。テテッ!
【第七問】森鴎外の書き出し

古い話である。
正解だと思うリンクをクリック!
ここもスクロールかー!ガーン!!
正解です!
おめでとうございます!答えは4番の、森鴎外「雁」でした。
1. 高瀬舟
高瀬舟は京都の高瀬川を上下する小舟である。(全文を読む)
2. ヰタ・セクスアリス
金井湛君は哲学が職業である。(全文を読む)
3. 山椒大夫
越後の春日を経て今津へ出る道を、珍らしい旅人の一群れが歩いている。(全文を読む)
4. 雁
古い話である。(全文を読む)
さぁ、次は最後の問題です。テテッ!
【第八問】芥川龍之介の書き出し

ある日の事でございます。
正解だと思う作品名をクリック!
これは超難問なので、スクロールしても仕方ないと思う
全問正解です!!!
おめでとうございます!答えは1番の、芥川龍之介「蜘蛛の糸」です。
1. 蜘蛛の糸
ある日の事でございます。(全文を読む)
2. 羅生門
ある日の暮方の事である。(全文を読む)
3. 杜子春
或春の日暮です。(全文を読む)
4. 桃太郎
むかし、むかし、大むかし、ある深い山の奥に大きい桃の木が一本あった。(全文を読む)
桃太郎と言えば、こんなLINEスタンプもありますよ。
まとめ
読書の秋、青空文庫なら今回紹介した書き出しの作品はすべて無料で読めます。機会があれば是非!
今週のお題「読書の秋」