2018年3月3日に公開されたドラえもん映画38作目「ドラえもん のび太の宝島」。公開2日目の日曜日に子供と一緒に観てきた。
ちなみに当日は、今年最高の花粉日和。処方されたテザレックスがまったく効かず、鼻水とくしゃみが止まらない。そんな中での鑑賞だった。
朝、手元の前売り券はネット予約に対応していないため窓口へ。
前売り券買ったはいいが、映画館のネット予約ができずに苦労する。どうにかしてほしい。#ドラえもんのび太の宝島
— ホビヲ@はてなブログ (@hobiwolog) 2018年3月3日
窓口では、満席続きで17時スタートの回まで空席がないと告げられる。出鼻を挫かれる。仕方なく半日時間を潰すことに。予約ができない前売り券は、結果的にお得じゃないと思った。
入場の際、おもちゃがもらえるよ。大人も
毎度のことだが、チョロQのようなゼンマイ仕掛けのおもちゃがもらえた。
子供だけではなく大人も。今回はドラえもんの乗った海賊船。水の上も走るらしい。機会があればお風呂に浮かべてみようと思う。
「どうして、出木杉くんは冒険に参加しないのか?」
かつて子供に質問された時は

と答えた。その後、冒険に行くべき派の子供と、勉強すべき派の父で議論が白熱。しかし、親子ともに誤りだったことが本作で判明した。
映画冒頭、空き地で小説『宝島』について語る出木杉くん。その話を聞いて、のび太は「宝島を探す!」と息巻くも、みんなからバカにされる。
続けて出来杉くんは言う。「ぼくはいま、宝島のオリジナル小説を書いているんだ」と。「今度読ませてね!」と、しずかちゃん。
このオープニングのやりとりで確信した。

出木杉くんは、冒険に参加しないのでもない、勉強していたのでもない。オリジナルストーリーの「宝島」を作っていたのだ。
できすぎた男、出来杉くん。
ただ、最初のシークエンスでえらく感心したのだが、のび太たちが冒険に出る前に爆睡してしまう。目が覚めると海賊に襲われていた。
途中、観ていないが、観ている範囲で気になったいくつかについて記す。ネタバレにならない程度に。
「オーエス、オーエス」という掛け声が気になる
荒れ狂う海に立ち向かうのび太たち。帆の向きを変えるため力を合わせて縄を引っ張る。その時の掛け声が「オーエス、オーエス」だった。
運動会の綱引きでもそうだった。ずっと気になっていたこの掛け声。意味はなんだろうか。せっかくなのでWikipediaで調べた。
日本の運動会などでの綱引きでは、「オーエス!」という掛け声がよく使われる。語源には諸説あるが、フランス語の「oh hisse」(「それ引け」という意味)からきているという説が有力とされている。「oh hisse」は旗や帆を巻き上げる際に用いられた掛け声で、明治初期に東京築地の外国人居留地でフランス人たちが綱引きをした際に掛け声としたものが「オーエス」と聞き取られ、日本で定着した、などと伝えられるが、明確な証拠はない。

ロボットの鳥が出すクイズが難しすぎる
発言がすべてクイズ、というどうしょうもない鳥型ロボットが出てくる。ちなみに名前はクイズ。いろいろアドバイスをしてくれるのだが、すべてがクイズで腹立たしい。
「1000人が乗れる船に999人が乗って沈んだ。どうして?」

一事が万事、こんな感じ。急いでるのにクイズばかり出す。しかも、ちびっこには絶対答えられない難問。ドラえもんが一生懸命答えてくれるから、途中からはもうお任せしてしまった。
プログラミング対決が視覚的にわかりやすくて良い
守る側と攻める側、両者がプログラミングで戦うシーンがあるのだが、ビジュアライズが非常にうまいと思った。モニター画面とにらめっこしてキーボードを叩くだけでは表現できない、赤と緑の戦い。
まるで、赤いきつねと緑のたぬきの戦いを見ているような既視感。
うどんかそばか、どちらに軍配があがるのか。でも、どん兵衛だったら赤がそばで、緑がうどんだから逆だな。日清とまるちゃんで、応援するのが逆になってしまうな。なんてことを思いながら、緑を応援していた。
キーボードを叩く二人が、なにをどうしているのかまったくわからないが(たぶんだれもわからないと思うが)。
その後のシーンでは、観客(とくに父親)を泣かせにきている感がありありで、腹立たしかった。まったく動じることはなかったが、花粉のせいか鼻水が止まらなかった。
まとめ
どうしてジャイアンとスネ夫の乗ってた船はトビウオじゃなかったの?クイズの出すクイズがクイズじゃなくない?など、他にも気になるところはいろいろあるが、子供は楽しんでくれたようでよかった。
しかし、親としてはどうしても気になるラストだった。一見、ハッピーエンドのようだが、大きな疑問が残る。

そうならないように、今を生きる我々が頑張れということだろうか。そこまで考えていたらできすぎだと思う。
さすが、出来杉くんが考えたお話だけある。