ポケットモンスター、縮めて「ポケモン」。たくさんの謎を秘めた不思議な生物。その21作目の劇場版映画「みんなの物語」を観てきた。
結論、
すごくよかった!みんな観た方がいい!
これまでのポケモン映画の印象
ポケモンネイティブではないぼくは、2016年から2年ほど、ポケモンGOをたしなんでいる程度。1996年発売の赤・緑から、ウルトラサン・ムーンにいたるゲームをプレイしたことは一度もない。
アニメは、子どもがAmazonプライムやNetflixで視聴しているのを横から覗く程度。映画は、子どもに懇願されて、過去1回「光輪の超魔神 フーパ」に行ったっきり。
そんなぼくではあるが、これまでのポケモン映画の印象は、
旅するサトシ。伝説のポケモン登場。なんか理由があって暴れる。街壊滅の危機。みんながんばって戦って勝つ。伝説のポケモンと和解して、一件落着。
みたいな、ワンパターンだと思っていた。新たに登場する、伝説のポケモンがいかに力強いか。魅力的か。子どもたちの心をつかむか。そこに主眼が置かれているのだと思う。
しかし、今回の劇場版映画21作目「みんなの物語」は、タイトルからして印象が違う。調べると前作から明らかな変化があった。
これまでの劇場版ポケットモンスターのタイトル一覧
- ミュウツーの逆襲
- 幻のポケモン ルギア爆誕
- 結晶塔の帝王 ENTEI
- セレビィ 時を超えた遭遇
- 水の都の護神 ラティアスとラティオス
- 七夜の願い星 ジラーチ
- 裂空の訪問者 デオキシス
- ミュウと波導の勇者 ルカリオ
- ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ
- ディアルガVSパルキアVSダークライ
- ギラティナと氷空の花束 シェイミ
- アルセウス 超克の時空へ
- 幻影の覇者 ゾロアーク
- ビクティニと黒き英雄 ゼクロム/白き英雄 レシラム
- キュレムVS聖剣士 ケルディオ
- 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒
- 破壊の繭とディアンシー
- 光輪の超魔神 フーパ
- ボルケニオンと機巧のマギアナ
- キミにきめた!
- みんなの物語
そうだ。そうなのだ。20作目以降、伝説のポケモンの名前がタイトルに入っていないのだ。
これは期待できるのではないだろうか
そう思って、映画館に赴いた。
今日、ポケモン観にいくんだ。 https://t.co/YIoe9MANug
— ホビヲ@はてなブログ (@hobiwolog) July 14, 2018
2018年の「みんなの物語」はこんな感じ
あらすじ、予告動画、キャラクターと声優について、紹介する。
まず、あらすじはこんな感じ
人々が風と共に暮らす街・フラウシティでは、1年に1度だけ開催される「風祭り」が行われていた。祭りの最終日には伝説のポケモン・ルギアが現れて、人々はそこで恵みの風をもらう約束を、昔から交わしていたという。
ポケモン初心者の女子高生、リサ。嘘がやめられなくなってしまったホラ吹き男、カガチ。自分に自身が持てない気弱な研究家、トリト。ポケモンを毛嫌いする変わり者のお婆さん、ヒスイ。森の中で一人佇む謎の少女、ラルゴ。
偶然、風祭りに参加していたサトシとピカチュウは、5人の仲間たちと出会う。それぞれが悩みを抱え、パートナーのポケモンと一歩を踏み出せない中、みんなが出会うことで、運命の歯車が動き出す......。
< ルギアとの約束は守られるのか?
そして幻のポケモン・ゼラオラの正体とは??
今、人とポケモン、みんなの絆が奇跡を起こすーー。
引用:ポケモン映画公式サイト
予告編はこんな感じ
登場人物と声優はこんな感じ
サトシ(声:松本梨香)、世界一のポケモンマスターを目指す少年。まだ見ぬポケモンとの出会いを求めて、相棒のピカチュウとともに旅を続けている。
20年以上も結果を出し続ける男、サトシ。そろそろポケモンマスターにしてあげてもいいと思う
ラルゴ(声:芦田愛菜)、フラウシティに住む女の子で、市長の娘。しっかりした優しい性格のお嬢様。幻のポケモン・ゼラオラと関係があるようだが... 。
芦田愛菜演じるラルゴ、舌足らずで声が上ずっている感じの不安な演技、やはり上手
オリバー市長(声:山寺宏一)、フラウシティの市長で、ラルゴの父。責任感が強く、厳格な性格。風祭り成功のため、忙しく動きまわる。
ときおり見せる、悪い人の顔に不安にさせられる。うまい演出だと思う
リサ(声:川栄李奈)、ポケモン初心者の女子高生。ケガをしている弟のお願いで、イーブイをゲットするため風祭りにやってきた。
眉毛のシーンは不要だったのではないか?
リク(声:中川翔子)、リサの弟。ポケモンが大好きな男の子。足の怪我で入院中。
役どころからして、中川翔子はポケモン制作陣に愛されているのがわかる
カガチ(声:大倉孝二)、ウソがやめられなくなってしまったホラ吹き男。大好きな姪と一緒に風祭りへ遊びにきた。あることがキッカケで、ウソッキーに慕われるように。「この街には超レアポケモンがいる!」と語るが... 。
ウソにも、いい嘘と悪い嘘がある。擬態するウソッキーを誰が責められようか。結局、擬態できていないけど
トリト(声:濱田岳)、人付き合いが苦手なポケモン研究家。研究発表のため風祭りに参加しているが、自身が持てず、ラッキーになぐさめられてばかり。
いつもジムを守るラッキーに苦戦していたのでいい印象を持っていなかったが、本作でめちゃくちゃいいヤツだったと知る
ヒスイ(声:野沢雅子)、フラウシティに住むポケモン嫌いのおばあさん。過去のできごとが原因でポケモンを避けるようになったが、なぜかワニノコをはじめ、たくさんのポケモンに付きまとわれている。
御年81歳。力の入るシーンの演技では、孫悟空がそこにいるように感じた
2018年のポケモン映画「みんなの物語」を観ての感想
作品の主役は、伝説のポケモン推しではなく、悩みを抱える5人の登場人物たち。壁を乗り越えるために、一歩が踏み出せない彼ら彼女たちは、ポケモンの後押しによって決断し前に進む。
ポケモンの映画「みんなの物語」、すごくよかった。2回くらいウルウルした。 pic.twitter.com/t5PFIdIAEk
— ホビヲ@はてなブログ (@hobiwolog) July 15, 2018
子供向け映画だと思って、寝るつもりでいたが、まったく眠くならなかった。むしろ、2回くらいうるっときてしまった。ヒューマンドラマとしても完成度が高いと思う。
さすが「みんなの物語」。これはみんなが楽しめる。ポケモンが好きな人は、老若男女問わず、みんなが観るべき作品だと思った。
もっとも、ポケモンの世界観に違和感はあるが
弟に頼まれてイーブイを捕まえようとする初心者トレーナーのリサ。サトシのアドバイスによって野生のイーブイを発見する。
丘でのんびりと遊んでいたイーブイ。危険を察知し、捕獲しようとするリサを威嚇する。リサは、サトシのピカチュウを使って攻撃。イーブイとピカチュウの激しい攻防、肉弾戦。攻撃され弱ったイーブイにモンスターボールを投げつけるリサ。失敗。逃げるイーブイ。さらに攻撃するピカチュウ。百戦錬磨のモンスターに抗うことは容易ではない。倒れるイーブイにモンスターボールを投げつけてゲット。喜ぶリサとサトシ。
まぁ、これはわかる。ぼくもポケモンGOで毎日やっていることだ。しかしである。
ポケモンをゲットするハンターが糾弾されていたが、彼らは責められるべき存在なのだろうか。「へへへ、高く売れるぜ」などと、言って野生のポケモンをゲットしていただけなのに。
「森から出て行け!」と叱責されるハンターたち。
リサとハンターの違いは何なのだろうか。そして、ポケモンGOで毎日大量のポケモンをゲットするぼくとの違いはあるのだろうか。
そんな疑問が頭から離れなかった。
まとめ
いずれにしても、劇場版ポケットモンスター「みんなの物語」は、おすすめだ。機会があれば、ぜひ劇場に足を運んでほしい。
ぼくは、見逃していた一つ前の「はじまりの物語!」を視聴しようと思う。
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