もしも超能力者が現実にいたら、どれほどの能力が妥当なのか?
目からビームを出したり、透明になったり、空を飛んだりはしない。地に足のついた超能力はなんだろう。
そんな疑問に答えてくれるのがM・ナイト・シャマランのスーパーヒーロー三部作だ。彼は恐ろしいまでの演出力でありえそうな超能力者を描き、マーベルとDCコミックスに次ぐスーパーヒーローユニバースの第三極を作り出そうとしている。
その三部作の二作目にあたる「スプリット」をAmazonプライムビデオでみた。

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「スプリット」に出てくるのは、23人の人格を持つ多重人格者。24人目の人格を生み出そうとする人格たちとそれを止めようとする理性ある人格との戦い、そしてそれに巻き込まれた女子高生の戦いが描かれる。
23の人格のうち、ちゃんと出てきた人格は4人くらいだろうか。良識ある人と、悪い人と、女の人と、ちびっこくらい。あとはよくわからなかった。
女子高生役の人は目が離れて印象的な顔立ち、どこかで見たことあると思ったら「ウィッチ」の女の子だった。

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本作「スプリット」で、シャマランが描いた超能力は、信じることで生み出される強靭な肉体だった。鉄砲で撃たれても大丈夫な強靭な肉体、デコボコしている壁であれば登れる恐ろしいまでの指の力。
その能力がどう世間を騒がすのかは、三作目の「ミスター・ガラス」で描かれるはずだ。
死んでも死なないタフなやつ、悪に魅了されたガラスのように脆い男、そして自身をライオンのように強いと信じる人格を持つ男。この三人の戦い、三つ巴をコメディ以外の何者でもないと思ってしまうのはぼくだけだろうか。
1月18日に公開される「ミスター・ガラス」が今から楽しみだ。