コーヒー試飲サービスの誘惑に抗えず、カルディへ。入口で店員さんから手渡された小さめの紙コップには、多すぎず少なすぎず、絶妙な量のコーヒー。一口飲むと、クリーミーシュガーパウダーの強烈な甘さが口に広がる。その甘さをトリガーに、試飲が中止されていたあの頃の記憶が蘇る。世界を覆った未曾有の厄災。どう向き合えばいいのか、いつまで続くのか、誰も答えがわからず不安だらけだった日々。在宅勤務に切り替わる前日、「こんな映画みたいなことが本当に起こるんですね」と同僚と会話していたのが懐かしい。そんな事態が収束し、三年ぶりに再開した試飲サービス。小さな紙コップの甘い一口で「厄災は本当に終わったんだ」と感慨に耽った…
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