毎月1日は、映画の日。通常1,800円の鑑賞券が、1,100円となるお得な日。
「シン・ゴジラ」は映画館で観ようと心に決めていた。映画の日当日朝、ネットでチケット予約を敢行。希望の上映回は、500席の劇場はほぼ満席で、残り少ない空席の中から端っこの席を選んだ。
そして、上映時間の一時間前。仕事しているメンバーに心のなかで手を合わせ、お先に失礼する。電車に乗り映画館のある街へ向かう。この後、信じられないことが起こるなど予想もせずに。
「シン・ゴジラ」の上映前、声をかけられる
本編上映前、山崎紘菜が語るお得情報を聴きながら、ポケモンGOに興じる。その時だった。
「ホ、、ホビヲさん!」
顔を上げると、いつも、ぼくの向かいに座っているメンバーの姿。夫婦で「シン・ゴジラ」を観にきたという。そして、驚くべきことに、座席は、ぼくの隣。
「え?えええええええええええ!」
ぼく、こっそり失礼してきたのに、直後にこの人も失礼してたの? 「シン・ゴジラ」観るなんて言ってなかったのに! それよりも何よりも、席が隣って!
こんなことってあるかしら。どれだけの確率なのだろう。この偶然に動揺し、かなり挙動不審となってしまった。平静を装っていたが、心のなかはザワザワしていた。これからはじまる「シン・ゴジラ」をしっかりと咀嚼できるだろうか、と不安に思うほどに。
本編が始まった。
「シン・ゴジラ」の見どころ
こんな偶然があったのなら、どんな偶然も信じられる気がした。◯◯◯◯◯を食べるゴジラも。◯◯して◯が変わるゴジラも。◯◯◯のように、叫ぶゴジラも。すべて、現実のものとして受け入れられた。
ポケモンGOをしていたためか、◯◯する設定にものすごく共感できた。そうか◯◯がなくても、◯◯◯があるから◯◯できるのかぁ。
ネタバレを避けようとすると伏せ字ばかりになってしまうので、そうはならない見どころだけ列挙しておく。
- スクリーンから伝わる「アオイホノオ」ばりの情熱
- 野村萬斎にしか見えないゴジラ
- 知ってる街が破壊されるリアルな恐怖
- 鈴木先生のような長谷川博己の熱演
- 電車がつおい
- 復興に立ち上がる日本へのメッセージ
- 石原さとみのAEON仕込みの英語力
いずれにしても、映画館で観るべき傑作だった。
「シン・ゴジラ」を観に行ったら、信じられないことが起こった、まとめ
事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったもので、生きているとこんなありえないと思うようなことが起こる。それがまた、面白かったりする。
いつもと違うことをすると、面白い何かがあるかもしれない。決まりきった毎日ではなく、たまには、イレギュラーな選択をしてみてもいいのかもしれない。
しかし、早退して映画に行くメンバーには呆れてしまった。会社で、しっかりとお灸をすえなければと思う。