おすすめ漫画の人気記事を読んで思った。ぼくのおすすめとは乖離がある。
自身が面白いと思った漫画を、100作品ほど思い出してみる。選りすぐると、過去の名作ばかり。そして、大半が「大人の漫画」だった。それらを無理矢理、ランキング形式でまとめてみた。
35位.火の鳥
・手塚治虫
過去、現在、未来、に生きる人々。いつの時代も人間は変わらず、「生きたい」と願っている。人々の欲望を超越した火の鳥と読者だけが、真実を知っている。
火の山にすむという不死鳥 火の鳥。その生き血を飲んだ者は、永遠の命を得られるという。不死身の鳥をめぐって壮大な宇宙ロマンが展開する手塚漫画の代表傑作。
34位.歴史劇画 大宰相
・さいとうたかを
「小説吉田学校」の漫画化。戦後の永田町を、自民党の立場から描く。日本の政治は誰がどのように動かしてきたのか。また、頂点に上り詰める田中角栄や中曽根康弘の権力闘争も見どころ。
さいとう・たかをが描く戦後史全10巻! 敗戦、GHQの占領、公職追放……混乱を収拾すべく吉田茂が総理に。このとき、脈々と続く「吉田学校」が始まった。戸川猪佐武の「小説吉田学校」劇画化の傑作!
33位.寄生獣
・岩明均
地球外生物に寄生された人間と、人間の戦いのドラマ。生きる理由を考えながら、戦い、ときに共存の道を探る。人間とは何か、生きるとは何か、を考えさせられる名作。
シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…いちばんそれに近い生物はやはり人間だと思うぞ…他の動物の頭に寄生して神経を支配する寄生生物。高校生・新一と、彼の右手に誤って寄生したミギーは互いの命を守るため、人間を食べる他の寄生生物との戦いを始めた。
32位.月下の棋士
・能條純一
恐るべき将棋の世界。奨励会をはじめ、将棋界で活躍する天才たちの神がかった試合。フィクションとは分かっていても、震えてしまう。
第51期名人戦、名人・大原巌と挑戦者・滝川幸治が熱海で第7局を戦っている時、東京・将棋会館に氷室将介という青年が現れる。プロ棋士になりたいという将介が手にしていたのは、伝説の棋士・御神三吉の推薦状だった。その推薦状を見たプロ棋士・虎丸は二段の坂東と将介を戦わせる。
31位.珍遊記
・漫☆画太郎
西遊記をベースにしつつ不条理な展開の連続。愛さずにはいられないキャラクターの数々。奇跡の漫画としか言えない。2016年映画化、無謀な試みに挑戦したスタッフ・キャストに拍手を送りたい。
昔々ある所にジジイとババアがいました。二人は、史上最強のサル&天下無法の暴れん坊の山田太郎にたいそう手を焼いていました。そこへ現われたのは旅の僧・玄じょう。人智を超えた二人の戦いは意外な展開に!?
30位.はだしのゲン
・中沢啓治
学校の図書館に置くか置かないかが議論になるほどの問題作。読んだ子供たちの心には、何が残るのか。世の中は非情なもの、自分の力で生きていかなければならない、という強いメッセージを感じる。
著者の体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いが込められた名作。
29位.AKIRA
・大友克洋
今、読んだら「普通の漫画」に思えるかもしれない。しかし、緻密に描かれた背景や、画面構成は、それ以前の漫画とはまったく異なる。本作がその後の漫画を変えたと言っても過言ではない。
第3次世界大戦から38年、世界は新たな繁栄をむかえつつあった――。ネオ東京を舞台に繰り広げられる本格SFアクションコミックの金字塔。
28位.どろろ
・手塚治虫
劇画ブームで、作品が時代遅れと揶揄された天才。「ぼくの方がもっと面白く描ける」と、筆を手にして出来上がったのが本作。オールジャンル、あらゆる世代に向けて、名作を残し続けた天才の証。
魔神にからだの四十八か所をうばわれた少年百鬼丸!安住の地を求める百鬼丸には、常に妖怪がつきまとうのだった!彼の刀をねらう奇妙な相棒、どろろをくわえて妖怪退治の旅が始まる!異色の時代劇。
27位.ブラックジャックによろしく
・佐藤秀峰
医療を通じて、生きるとは何かを問い続ける名作。「何も分かっていない研修医」が、理不尽で閉塞した社会に、ぶつかっていく姿に、心が震える。失敗し、学び、成長する一人の男の物語。
「医者って一体、なんなんだ?」超一流の永禄大学附属病院の研修医・斉藤英二郎、月収わずか3万8千円。同大学医学部卒業から3ヶ月にして、初めて一人で患者を受け持つことになる。研修医・斉藤は理想とかけ離れた日本の医療の矛盾に苦悩しつつも、懸命に日々を送る。
26位.ドラえもん
・藤子F不二雄
1巻と6巻と7巻と26巻を読めばいい説。年齢的にも精神的にも成長しないのび太。しかし、世代を超えて愛される作品であるために必要な設定。
未来の国からやってきたネコ型ロボットのドラえもんが、親友のび太とともにくりひろげる友情ファンタジー。四次元ポケットから取りだされる不思議な道具で日本じゅうを笑いに包みこむ。しずちゃんやスネ夫、それにジャイアンも元気いっぱい。大きな夢をあたえてくれるワクワクドキドキ素敵な道具でキミを心温まるドラえもんワールドにご案内。
25位.編集王
・土田世紀
「あしたのジョー」を読んで、漫画編集者を生涯の職に選んだ男の物語。心を鷲掴みにする名作、人の人生を変えてしまう名作、それを生み出そうとする魂のこもった名作漫画。
幼い頃、『あしたのジョ-』を読んで感動し、ボクサ-になると宣言したカンパチこと桃井環八。念願のボクサ-になり、チャンピオンを目指しているものの、成績は不振で、万年10回戦ボ-イと呼ばれていた。ある日、定期検診を受けたカンパチは、眼の精密検査を受けるようにと医者から忠告を受ける。網膜剥離でボクシングを断念せざるを得なくなったカンパチは、幼なじみのヒロ兄ィこと青梅広道の紹介で、青梅が働くヤングシャウト編集部でアルバイトをすることになる。
24位.激烈バカ
・斉藤富士夫
バカ漫画というより、「激烈」なバカ漫画。下品でバカでくだらない4コマ漫画がしこたま掲載される。本作のような4コマ漫画をいつか描きたいと思っている。
どちらかというと典型的な起承転結よりは「不条理4コマ」に近い作風。濃い造形(劇画調のデッサンをヘタウマに崩したような画風)のキャラクターが、顔から大量の体液(汗・涙・鼻汁・よだれ)を吹き出し、変化に富む表情を見せながら、文字どおり激烈でバカな言動によるギャグを展開する。
参照:激烈バカ - Wikipedia
23位.東京大学物語
・江川達也
「学歴社会の日本」がテーマ。「お勉強よりももっと大切なことがある」という著者の主張が根底にある。また、随所にエッチなシーンを挿入し、読者の心を鷲掴みにした手法があざとい。
秀才・村上直樹は、東京大学を目指して猛勉強の日々を過ごしていた。ある日、悪友の佐野に連れられ、テニスの試合を見に行くが、そこで試合にでていた、同学年の水野遥に一目惚れしてしまう。遥に一目惚れしてから一週間。村上は毎朝、遥を待ち伏せすることに。ある日、遥に挨拶をされ、狼狽した村上が返した言葉は、「オレと、つきあってください」だった!突然の告白に、遥は…?偏差値81のラブコメディ!!
22位.ゲゲゲの鬼太郎
・水木しげる
子供の頃、ねずみ男が大嫌いだった。しかし、大人になってから読むと、ねずみ男のような人間も悪くはないと思う。彼をどう評価するかが、大人と子供の境目だと思っている。
6歳になるまで人間の手で育てられた鬼太郎は、ついに自由と友だちを求めて旅に出た――鬼太郎誕生の秘密に迫る表題作。
21位.ガラスの仮面
・美内すずえ
演劇スポ根漫画。万難を排して役作りを行うマヤに狂気さえ感じてしまう。生きることは、演じることだと言わんばかり。演技の素晴らしさ、楽しさ、悲しさが描かれた演劇漫画の金字塔。
1976年から現在まで長期連載が続いており、2014年9月の時点で累計発行部数が5,000万部を突破した大ベストセラー[1]で、平凡な一人の少女が眠れる芝居の才能を開花させ、成長していく過程を描いた作品である。
参照:ガラスの仮面 - Wikipedia
20位.国民クイズ
・杉元伶一/加藤伸吉
「クイズ番組」で世を統治する全体主義国家と転覆を目指すレジスタンスの戦い。おすすめした友達に「悪趣味だね」の一言を返された思い出深い作品。
日本国憲法第12章 国民クイズ(国民クイズの地位) 第104条 国民クイズは国権の最高機関であり、その決定は国権の最高意思、最高法規として、行政、立法、司法、その他あらゆるものに絶対、無制限に優先する。本憲法もその例外ではない――。クイズに勝ち抜けばどんな願いもかなう! 戦慄の国家意思決定システムが始まった!!
19位.テルマエ・ロマエ
・ヤマザキマリ
お風呂に入りたい、銭湯に行きたい、温泉に行きたい、そう思わせる名作お風呂漫画。ローマの文化や歴史も学べることができ、一石二鳥。お得感のある名作。
古代ローマの男が、現代日本の風呂へタイムスリップ。現代日本と古代ローマを往来できる体質になってしまった風呂設計技師の好漢ルシウスの、時空を越えた大冒険(ただし風呂限定)の行方は? 驚愕の発想から生み出される爆笑エピソードの連続。
18位.ドカベン
・水島新司
最初、柔道漫画だと思っていた。しかし、野球のプレイで、ライバルを失明の危機に追いやった山田太郎。自責の念から、野球をやらないと決めていた。いつも笑顔の彼、心の奥底には様々な想いが秘められている。
神奈川県の明訓高校野球部に所属する主人公の「ドカベン」こと山田太郎と、同級生でチームメイトの岩鬼正美、殿馬一人、里中智、微笑三太郎などの仲間達を中心とした野球漫画。主な舞台は高校野球である。
参照:ドカベン - Wikipedia
17位.ブッダ
・手塚治虫
仏教の祖である人間ブッダの物語。一人の人間が、地位も名誉もなげうって、生きる意味を知るために、苦行を経て悟りを開くまでの物語。
いまから三千五百年ほども昔、インダス川のほとりにアリアン人と呼ばれる種族が、遠く北方の地から移り住み、しだいにその版図を広げていった……。壮大なテーマに挑戦して、巨匠が描く釈尊の生涯!。
16位.ベルサイユのばら
・池田理代子
フランス革命前夜。貴族社会における政治と人間模様。マリーアントワネットを通して当時の歴史を学ぶことができる。教養として必読の名作漫画。
時は18世紀、若き皇太子妃として、オーストリア・ハプスブルグ家よりマリー・アントワネットが嫁いでくる。皇太子夫妻を護衛するのは、男装の麗人・オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。華麗な登場人物に導かれながら、ベルサイユを舞台にした情感あふれるストーリー展開。身分を超え求め合う「愛」、そして、どんな逆境にもくじけない「愛」。
15位.サザエさん
・長谷川町子
今でも笑えるところが素晴らしい。もちろん、奇をてらったり、際どい描写もない。磯野家の日常が中心。昭和にみた日本の理想の家族像。
本作はいわゆるストーリー漫画ではなく、一貫した舞台、人物が登場する比較的独立したエピソードからなる。季節が移り変わっても登場人物達は年を取らない形式となっている。しかし、新聞連載の4コマ漫画らしく、時代背景を象徴する内容が多いのが一つの大きな特徴。初期から中期にかけてはサザエとその家族および彼らの周辺の人物たちの日常生活が主な題材であったが、後期には主に社会風刺をネタにした作風が目立つようになっている。
参照:サザエさん - Wikipedia
14位.サラリーマン金太郎
・本宮ひろ志
トントン拍子で出世する金太郎。自分次第で、めちゃくちゃなことをやってもいいんだ、と勘違いしそうになる。でも、間違ってないのかもしれない。
サラリーマンになるため、漁師をやめて上京してきた一人の男…その名を“矢島金太郎”という。亡き妻の忘れ形見・竜太を背負い、目指すは一流企業「ヤマト建設」。しかしこの男、元は暴走族「八州連合」のヘッドという型破りな経歴の持ち主。ヤマト建設会長・大和守之助が釣り船で漂流しているところを助けたのがきっかけで、中途仮採用されたのだが、一日中鉛筆削りの毎日をしいられていた。
13位.加治隆介の議
・弘兼憲史
まだ、日本の未来に希望があった時代。待望された理想の政治家を描いた名作漫画。政治情勢よりも、政治家一個人が描かれている人間ドラマ。
加治隆介、39歳。一流商社のエリートサラリーマンである彼には、政治家である父・元春と父の下で働く兄・春彦がいた。しかし、代議士の父の急死で衆議院戦出馬要請をうける。総理直々の要請も蹴った加治だったが、政治理念を実行する決断を下した。加治は、落選しても大義を貫きたいと、地元の利益誘導はしない公約を打ち出した。そのため、民政党の公認もはずされ、地元農民の反感をも買い、大苦戦となる。
12位.夏子の酒
・尾瀬あきら
日本酒を愛し、杜氏となった夏子の物語。お酒がどうやって、どのような想いで作られているのか。その一杯の背景にある人間ドラマに感動する。
お日様みたいなお酒――。太陽の光がプリズムを通すと七色に輝くように、酒の透みきった無色の液体の中には、きめこまかなたくさんの味がひそみ、息づいている。そんな日本一の酒を造り出すことを、目標としていた兄・康男の言葉が、夏子の心を占めてはなさない。だが今、夏子は、コピーライターとして大きな仕事にかかわりだしたばかり…。“酒”をめぐる情熱と夢。大いなる夢をめざす夏子たちの辛口人間ドラマ。
11位.アドルフに告ぐ
・手塚治虫
「ヒトラーはユダヤ人説」に基づいた創作漫画。実際は違うらしい。この情報のために死んだ人々は犬死だったのかと残念に思うほどリアルな描写。
神戸に住むドイツ領事の息子のアドルフは、パン屋の息子でユダヤ人のアドルフを通じて、アドルフ・ヒットラーの秘密を知る。その秘密とは…!?第二次世界大戦を背景に、三人のアドルフの運命を描く著者の代表作。
10位.家栽の人
・毛利甚八/魚戸おさむ
人をさばく裁判官。法廷や法定外で繰り広げられる人間模様。様々な背景を持ち、理由があり、犯罪やいざこざに巻き込まれる人々。人生を学べる名作。
父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいる。ある日、桑田の元に持ち込まれたのは離婚した夫婦の子供の親権問題。お互いに権利を主張する両者に「子供の幸せは争って与えるものではない」と諭す桑田。もと夫婦は桑田の言葉によってもう一度やり直そうと考え始める……。
9位.美味しんぼ
・花咲アキラ/雁屋哲
読み返すと、「食べること」に対して、今一度自分に問いたくなる。薀蓄だけではないドラマがある。見方によってはギャグ漫画としても楽しめる。
東西新聞文化部に配属された新入社員・栗田ゆう子は、希望あふれる出社初日から、憧れの新聞社にも山岡士郎のような無神経でぐうたらな先輩が居ることに驚かされる。だが文化部全員が受けた味覚テストに合格し、大原社主・肝入りの企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれたのは、ゆう子と山岡の2人であった…。
8位.課長 島耕作
・弘兼憲史
「古き好き日本の会社」が舞台となる名作漫画。かっこいい大人=島耕作、というイメージだった。実際には、漫画のようには上手くいかない。
島耕作、34歳。肩書き、課長。出世にあくせくする気もないが、新しい椅子の座り心地はなかなか悪くない。島の所属する宣伝部の情報が、ライバル会社に漏れていた。調査を進めるうち、派閥絡みの社内政略にも発展し、島は渦中の発端にいる自分を知る。そして、事件の一因でもある、島にかかわる魅力と才覚を秘めた女性たち。油断してつきあおうものなら、手痛いしっぺい返しが待ち受ける。
7位.ナニワ金融道
・青木雄二
人はなぜ金に困り、金策に走るのか、お金にまつわる喜悲劇が凝縮された作品。法律を悪用する犯罪者との戦いでもあり、法律の必要性を学んだ一冊。
勤めてた会社が倒産してしまった灰原が、次に就職した先はメチャクチャ恐い金融屋。やり手の先輩社員・桑田の下にへばりついて、金が金を産む金融業界のウラの仕組みを知っていく灰原。「自分の天職はこれだ!」とばかりに大阪一の金融マンを目指し、気合いを入れてガンバるが…、世の中そんなに甘くない。
6位.MASTERキートン
・浦沢直樹/勝鹿北星/長崎尚志
考古学者・元英国軍と異色の経歴を持つ保険調査員の活躍。知的かつ人情味にあふれる名作エピソードの数々。いつ「ライオンと豹の報道」がなされるか気になる。
日本人の父とイギリス人の母を持つ、平賀=KEATON・太一は、大学で考古学の講師をしながら、保険のオプ(調査員)をしている。また、英国軍のSAS(英国特殊空挺部隊)で、サバイバル術の教官をしていたという経歴を持つ。そんなキートンの夢は、考古学者として、幻のドナウ文明を発掘すること。異色の探偵、ここに登場!!
5位.風の谷のナウシカ
・宮崎駿
自然とは、社会とは、人間とは、生きるとは何か、読後、様々な思いがこみ上げる。宮崎駿作品の根幹に触れられる名作。決して子供向けではない。
徳間書店のアニメ情報誌『アニメージュ』誌上にて発表されたSF・ファンタジー作品。科学文明の崩壊後、異形の生態系に覆われた終末世界を舞台に、人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの姿を描く。
4位.漂流教室
・楳図かずお
滅亡した未来にタイムスリップした小学生たち。極限状態の中、生き残りをかけて戦う。未知の生物や伝染病も怖いが一番は「狂った集団」だと思う。
荒廃した未来世界に校舎ごと送られてしまった主人公の少年・高松翔ら小学校児童たちの生存競争を描いた作品。担当編集者の「のっけから、ドーンと盛り上がるモノにしてほしい」という要望に、二つ返事で快諾。以前から考えていた「『十五少年漂流記』を学校ぐるみでやる」という構想を元に、それに「時間を越えた母子の愛」と、当時問題となりつつあった公害をテーマに盛り込んだ。
参照:漂流教室 - Wikipedia
3位.人間交差点
・弘兼憲史/矢島正雄
世に生きた「人間」を描いた名作。基本的に一話で一人が描かれる。全体的に重いテーマだが、世の無常、時代、人生について、考えさせられる名作。
愛と憎しみ、喜びと哀しみが織りなす無限の人間ドラマを描く珠玉の名作。殺した男の子供を、刑務所で出産した受刑囚・松沢良子。だがそれは、殺してもなお、消しがたい恨みをぶつけるためだけに産んだ子供だった。その心をいち早く見抜いた所内医・早川は、子供を松沢の手の届かないところへ隔離する。月日が流れ、松沢の出所日が間近に迫ったある日、退官していた早川が松沢のところを訪れる。
2位.三国志
・横山光輝
魏、呉、蜀の三国が、覇権を握ろうとせめぎ合った時代。その大きなうねりの中、武力・知力、人間力で生き残ろうと、戦い続ける人々の壮大なドラマ。
吉川英治の小説『三国志』を基調に独自の解釈等を織り交ぜて描かれた作品。「吉川三国志」が諸葛亮の死で終わっているのに対し、本作は蜀が滅亡するまでを全60巻で描いている。
1位.洗礼
・楳図かずお
老いに恐怖する狂気の大女優が、自分の子どもに脳を移植し成り代わる。そして、繰り広げられる愛憎劇。これを超える作品は未だ読んだことがない。
美貌を誇った往年の大女優・若草いずみは、子役時代からの厚化粧や撮影所の強いライトの影響などにより、やがて顔に深いしわや醜いあざが出来てしまう。幼い頃から人一倍「美醜」や「老い」といったものに敏感だったいずみは、そのあざのせいで精神の安定を欠くようになり、ついには、若さと美貌をとりもどすため、女児を出産し、その娘に自身の脳を移植をするという計画を企てる。
参照:洗礼 (漫画) - Wikipedia
「大人の漫画」おすすめ35選 まとめ
本当は100選にしたかったが、内容を忘れていたりで見送った作品が多々ある。今後、読み直し追加する可能性もある。