一瞬の気の緩みから、Amazonプライム会員の無料体験に申し込んでしまった。30日間のお試し期間中、すべての会員機能が堪能できるという。年会費3,900円、月額換算だと325円。
1週間ほど利用して、これは危険なサービスだと思った。お試し期間が終了するタイミングできっぱりと解約する。この記事では、危険だと思った5つのこと、解約するたったひとつの理由を記載する。
この記事は2016年3月1日に書かれたものです。10月5日に追記しました。
- 1.「お急ぎ便・日時指定便」が使い放題(1800万点以上)
- 2.「プライムミュージック」で100万曲以上が聴き放題
- 3.「プライムビデオ」で映画もTV番組も見放題
- 4.「プライムフォト」に容量無制限で写真を保存
- 5.「キンドル」が4,000円OFF(年会費分に相当)
- ぼくが「 Amazonプライム会員」を解約する、たったひとつの理由
- 追記(2016年10月5日)
1.「お急ぎ便・日時指定便」が使い放題(1800万点以上)
当初、荷物が早く届くなんて特典は不要だと思っていた。そこまで急いではいない。対象商品は1800万点以上だが、そんなに買い物はしない。
しかし、Amazonでなにか買おうとしたとき、いちいち目につく「(プライム会員なら)当日お急ぎ便無料」の文字。注文して、今日来るなら来てほしい。それが当たり前になるともう後には戻れない。「え? 1週間かかる? Amazonプライムなら当日来るのに?」と他のECサイトは候補から外れる。少しくらい高くても、もうAmazonでいいってなる。
コラム:Amazonは本当に安いのか
クリスマスのとき、サンタさんが言っていた。Amazon商品の価格変動は相当なものらしい。購入希望者が多く、在庫に限りがあると値上がりするとのこと。Amazonは、すべての商品が安いわけではない。高額商品を購入の際には、特に注意が必要だろう。
2.「プライムミュージック」で100万曲以上が聴き放題
AWA、LINE、Apple、Google と、次から次に、音楽聴き放題サービス(サブスクリプション型音楽配信サービス)がローンチされた。しかし、各サービスの違いが分からない。どんな曲が聴けるのか比較するのは面倒くさい。
そんなときに、「プライムミュージック」が登場。100万曲が聴き放題ということは、1曲3分として300万分。全曲聴きつくすには、5年8ヶ月かかる計算になる。耳は二つしかないんだし、そんなにいっぱい聴かないだろう。もうAmazonでいいってなる。
3.「プライムビデオ」で映画もTV番組も見放題
定額動画配信サービスも百花繚乱。長らく月額1,000円の「Hulu」に加入していたが、月額650円の「Netflix」に乗り換えた。そしたら、「プライムビデオ」がやってきた。
ドラえもん、まんが日本昔ばなし、妖怪ウォッチ、と、子を持つ親が嬉しくなるラインナップで攻めてくる。30日間のお試し期間では、すべてを鑑賞できる自信がない。近所のレンタルDVDショップも潰れてしまった。もうAmazonでいいってなる。
4.「プライムフォト」に容量無制限で写真を保存
「Googleフォト」の登場で、画像の保存方法が変わった。クラウドにアップすれば、ハードディスクでの管理は不要になる。ただし、一眼レフで撮影した高画質画像などは、容量に制限がかかる。圧縮と言っても、高画質であり、プロやマニアでなければなんの問題もないのだが。
そこに、Amazonプライムの「プライムフォト」が登場。Googleも成し得なかった容量無制限。もうAmazonでいいってなる。
5.「キンドル」が4,000円OFF(年会費分に相当)
恐るべきことに「キンドル」を購入すると4,000円が値引きされる。プライム会員1年分の金額は3,900円。年会費がまるまる戻ってくることになる。
また、キンドルユーザーであれば、「Kindleオーナー ライブラリー」の作品が、毎月1冊無料に。対象の3,000冊以上を確認すると、読んだことないものばかりだった。1冊ダウンロードするだけで、月額費用325円の元がとれる。もうAmazonでいいってなる。
ぼくが「 Amazonプライム会員」を解約する、たったひとつの理由
ここまでAmazonプライム会員の宣伝をしまくってきたが、30日間の無料期間できっぱり解約するつもりだ。
もし、本契約をすれば、Amazonで買い物をし、Amazonで音楽を聴き、Amazonで映画を観て、Amazonに写真を保存して、Amazonで本を読む、そんな、生活が待っている。
ぼくは、Amazonに毒された生活を送りたくない。
近所のお店で買い物をし、自分の好きな音楽を聞き、自分の観たい映画を選び、とっておきの写真だけをアルバムに貼り、本屋で読みたい本を選ぶ、そんな、あたりまえの生活を送りたいのだ。
Amazonプライム会員になれば、たしかに便利だろう。しかし、提供された選択肢の中から選ぶ人生が待っている。新しい出会い、発見の可能性が制限されるだろう。そんなAmazonに毒された人生が幸せなのだろうか。
ぼくは無料期間にAmazonプライムをできるだけ堪能し、潔く解約する。
追記(2016年10月5日)
というように、Amazonプライム会員にはならないと宣言していたが、撤回する。
実は、Amazonプライムに加入して、Amazonで買い物をし、Amazonで音楽を聴き、Amazonで映画を観ている。めちゃくちゃ活用している。
写真の保存先はGoogleフォトだが、一眼レフで撮影する機会が増えれば、「プライムフォト」を検討してもいいと思っている。また、サンタさんには、今年のクリスマスプレゼントにキンドルをお願いしようと思っている。
断言する。Amazonプライムは、めちゃくちゃおすすめ。もし、疑うなら「30日間の無料体験」をお試しするだけでも!