子供と店内を歩いていると、向こうから、女子二人組。うち一人がニッコリ微笑み、すれ違う直前、大きな声で「いらっしゃいませ」と挨拶してくれた。店員さんじゃないのに。
振り返ると、友達と思しき女子に「なに言ってんのw ウケる」と笑われている。元気よく挨拶してくれた女子の後ろ姿は、すごく恥ずかしそうだった。
子供服か、玩具か、子供相手の売り場で働き始めたばかりなのだろう。
- 子供を見る → ニッコリ微笑む
- すれ違う → 「いらっしゃいませ」と挨拶する
と教育され、条件反射で、勤務外でも実践してしまったと思われる。
自動ドアが開くと、「いらっしゃいませ!」と元気よく挨拶する病
ぼくも、はじめてバイトした時、極わずかな期間であるが、まったく同じ病にかかっていた。
バイト中、自動ドアが開く度に「いらっしゃいませ!」と言い続けていた。そのおかげで、プライベートでも自動ドアの開閉に反応してしまう。「い(らっしゃ、あ!違った!)、ゴホンゴホン」と、咳払いでごまかしたことが何度か。もう20年以上も前の話なのだが、あの奇妙な間隔は今でも覚えている。
「自分がパブロフの犬になってしまった」と、衝撃だった。
「パブロフの犬」とは
1902年、ソビエト連邦の生理学者イワン・パブロフは、「唾液が口の外に出るよう手術した犬」で唾液腺を研究中、飼育係の足音で犬が唾液を分泌している事を発見。そこから条件反射の実験を行う。
上記の実験より、動物は、訓練や経験によって後天的に獲得される反射行動が明らかとなり、「条件反射」と名付けた。
今日もどこかで、誰かが「パブロフの犬」になっている、記事まとめ
まとめも何もないのだが、みなさんそういう経験ないだろうか。