感動することが少なくなってきた。加齢により感性が鈍っているのだろう。そんな今でも、心が震える感動する歌を、10曲ほど紹介する。
1.中島みゆき「糸」
着ている服からちょこっと出てる糸。引っ張ると、どんどんでてきて、服がバラバラになるのではないかと不安になる。糸は非常に大切なもの。人生に欠かすことができない。中島みゆきの「糸」は人生の歌。
2.美輪明宏「ヨイトマケの唄」
どん底から這い上がり、一角の人物になった苦労人。「かーちゃん見てくれこの俺を!」と叫ぶも、苦労をかけた母親は、もう他界している。母親の人生は何だったのか、何のために生きたのか、本当に幸せだったのか。いろいろ考えると胸が痛くなる。
3.沢知恵「男はつらいよ」
がんで倒れた父。人生でやり残したことはないかと家族が聞くと、『男はつらいよ』を観たい、と答える。それから、家族で毎日鑑賞し、笑い、全作見終わった後、父は逝ったという。歌い手の背景を知ると、熱唱に心が震える。
4.さだまさし「風に立つライオン」
目を瞑ってこの曲を聴く。不思議なことに、アフリカの景色が見えてくる。さだまさしの語るような歌い方。最後の一文に胸が締めつけられる。人間を、社会を、人生を歌った名曲。
5.吉田山田「日々」
出会い、結婚し、家庭を築き、仲良く年老いていく夫婦の歌。狙ってて嫌だという意見もあるが、そう聞くまでは素直に感動していた。
6.岡村靖幸「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」
「革命チックなダンキングシュートなのか、ロングシュートなのか、もう時間ないから早くどっちかに決めてー!」と叫びたくなる青春恋愛ソング。男子校だったぼくは、共学だったらどんなだったのかなと夢想するしかない。
7.ウルフルズ「暴れだす」
「どうせ俺はダメ人間だー」と嘆くも、人生に抗いながら必死に生きていく姿に心が震える。自転車に乗ってよく歌っていたあの頃。しかし、自転車に乗っている人は、自分の歌声が周囲にどのように聞こえているか分かっていない。
8.暮部拓哉「HANA」
生まれては、消えていく、人生とは儚いもの。しかし、その道は前にも後ろにも続いていく。たぶんそんなことが歌われている。素敵なのは歌詞だけでなく、その歌声。「なんだろう、生きるってなんだろう」と考えてしまうほど素敵。
9.ドリーミング「アンパンマンのマーチ」
「愛と勇気だけが友達さ」と、 食パンマンやカレーパンマンとの友情を否定する歌詞。そこに違和感はあるが、歌詞全体に通じる人生賛歌に異論はない。ここまでストレートに生きるよろこびを歌っている曲を他に知らない。大人になって再発見する素晴らしさ。
10.ももいろクローバーZ「ももクロのニッポン万歳!」
アイドルソングと思いきや、コミックソングと思いきや、47都道府県の紹介ソングと思いきや、3.11後の被災地応援ソング。ライブ映像をみた時は、心が震えた。歌詞について言及するなら、三重県の扱いがひどい。しかし名曲。
「感動する歌」を、10曲ほど紹介する、まとめ
心が震える感動する歌に、これからもっと出会いたいものだ。