「君の名は。」をようやく観た。たしかに、売れる要素がギュッと詰まった作品だと思った。また、心から楽しむには、新海誠監督の過去作品を観る必要があることも分かった。それらを踏まえて、鑑賞前に観ておくべき映画、鑑賞後に観ておきたい映画をまとめておく。
鑑賞前に観ておくべき映画
1.ほしのこえ
2046年、関東某県の中学に通う長峰美加子と寺尾昇は同級生。同じ部活で仲の良いふたりだが、中学3年の夏、ミカコは国連軍の選抜メンバーに選ばれたことをノボルに告げる。2047年、冬、ミカコは地球を後にし、ノボルは高校に進学する。 地上と宇宙に離れたミカコとノボルは携帯メールで連絡をとりあうが、リシテア号が木星・エウロパ基地を経由して更に太陽系の深淵に向かうにつれて、メールの電波の往復にかかる時間は開いていく。ノボルはミカコからのメールだけを心待ちにしている自身に苛立ちつつも、日常生活を送っていく。やがてリシテア艦隊はワープを行い、ミカコとノボルの時間のズレは決定的なものへとなっていく……。
2.雲のむこう、約束の場所
”あの遠い日に僕たちは、かなえられない約束をした” 日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢ヒロキと白川タクヤは、海の向こうにそびえる謎の「塔」に飛ぶことを夢見ている。その夢に彼らが好意を寄せる同級生沢渡サユリも加わった。しかし転校した彼女は、やがて原因不明の昏睡状態に。少年二人はそれを知り、ある決断をする。「サユリを救うのか、それとも世界を救うのか」はたして彼らは、いつかの放課後に交わした約束の場所に立つことができるのか…。
3.秒速5センチメートル
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。 そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。 貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。叙情的に綴られる三本の連作短編アニメーション作品。
4.星を追う子ども
ある日、少女アスナは、地下世界アガルタから来たという少年シュンに出会う。2人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。「もう一度あの人に会いたい」そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、アガルタを探す教師モリサキが現れる。3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。
5.言の葉の庭
靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校をさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明けようとしていた。
番外編.Z会の動画
鑑賞後に観ておきたい映画(ネタバレ注意)
6.転校生
いたずら好きの中学生、斎藤一夫のクラスに、幼なじみ、斎藤一美が転校してきた。ある日、ふたりは階段から転げ落ちたことから心が入れ替わり、周囲を巻き込んでの騒動が始まる……。大林宣彦監督の“尾道3部作”の第1作であり、その名を一躍広めた大ヒット青春映画。8ミリ映像の巧みな使い方、坂の多い尾道を生かした画面構成など、魅力はつきない。なかでも文字通りの体当たり演技を見せた小林聡美の熱演が光る。
7.転校生 -さよなら あなた-
尾道から転校してきた一夫と、老舗そば屋の娘・一美は、ある事件をきっかけに身体が入れ替わってしまう。身体の違いを痛感し戸惑うふたりだけど、そんな状況にあってこそ気づく、自分のことや家族のこと、そして互いへの想い。そんな状況がおかしくも、最後に切なく泣いてしまう、爽やかな感動を運んでくれる “逆転”青春ファンタジー。
8.時をかける少女
「いつか、どこかで出逢うはずの彼に、出会ってしまった。」 土曜日の放課後。芳山和子は誰もいないはずの実験室で怪しい物音を聴く。中に入るとフラスコが倒れ、ラベンダーの香りが広がり、和子はそこで気を失ってしまう。その日から奇妙なデジャ・ビュに悩まされ始めた。授業も、地震や火事も、和子が前の日に経験したことばかり。言知れぬ不安に震える彼女を優しく支える深町一夫。彼は未来から来たタイムトラベラーだった!
9.時をかける少女(1997年版)
昭和40年春、新学期が始まったばかりのある日の放課後、理科実験室でガラスの割れる音が響いた。床の上で、試験管から流れ出た液体が白い湯気のようなものをたてていた。甘くなつかしい香り…、そのにおいをかいだ和子はゆっくりと床に倒れ伏してしまった。それ以来、和子は夢の中で、未来の出来事を経験するようになる。恐くなった和子は深町に助けを求めるが、黒ずくめの男達に追われるようになり、たびたび危険にさらされる…。
10.時をかける少女
幾度となく実写映像化された筒井康隆原作のファンタジーを、細田守監督がアニメ化。高校生の真琴は自転車で遭遇した踏切事故をきっかけに、過去に遡ってやり直せる力“タイムリープ”能力を手に入れ、自身や友人の恋騒動を巡り奔走する。
11.バタフライ・エフェクト
〈バタフライ・エフェクト〉とは、「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」=初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ。精緻なパズルのように組み上げられたストーリー。ノンストップで繰り広げられるサプライズの連続するクライマックス。5感を挑発し、感情を揺さぶる未体験の興奮。サスペンスに満ち、同時にエモーショナルで感動的な愛の物語。
12.未来の想い出
売れない漫画家と平凡な主婦。現在の自分に不満を抱く二人が、死んで10年前に生まれ変わった。”未来”の記憶を利用し、仕事も恋もお金も思うがまま。しかし、今度の人生も本当に自分が求めていたものとは違うと感じる二人は、また10年前に逆戻りし――。
13.オーロラの彼方へ
『真実の行方』のグレゴリー・ホブリット監督による感動ファンタジー。ニューヨーク市警の刑事・ジョンは、父の形見の無線機である男と交信することに成功。だが、その相手は何と30年前に死んだ父・フランクだった。
14.イルマーレ
それは、2年のときを隔てた、世界でたったひとつの恋ー。
15.アルマゲドン
テキサス州と同じ大きさの巨大アステロイド(小惑星)が、時速35,000キロのスピードで地球に接近していた。衝突すれば確実に地球は全滅する。人類が生き残る方法は唯ひとつ。小惑星の地下深くで核爆発を起こし、その軌道を変えるのだ。このミッション遂行のため選ばれたのは、6人の宇宙飛行士と、8人の石油採掘のプロフェッショナル達だった。残された時間はあとわずか。終焉へのカウントダウンの中、彼等は全人類の希望を背負いついに宇宙へと旅立った・・・。
16.ディープ・インパクト
もしも、数日のうちに地球に巨大彗星が衝突し、全人類が絶滅するかもしれないと知ったら、あなたはどうするだろうか? “地球は今、身震いするほど恐ろしく、目を見張るほど衝撃的な滅亡へのカウントダウンに入った。”
17.サマーウォーズ
『時をかける少女』の細田守監督が贈るSF青春アニメ。内気な高校生・健二は憧れの先輩・夏希に頼まれ、彼女の実家を訪れる。個性的な家族の面々に振り回される中、健二は謎の数字が書かれたメールを受信するが…。
18.君の名は 第1部
昭和20年5月24日、東京大空襲の夜に数寄屋橋の上で互いの命を助け合った若い男と女。ふたりは名も明かさず、「もしも生き延びていたのなら、半年後の11月24日の夜、この橋の上で再会を…」と、約束を交わし別れる。時がたち約束の夜、男は待ち合わせ場所へ。しかし、女は無理解な縁談を強いられ、遠く佐渡ヶ島にいたのだった。幾多の障害にあいながらも、互いに想いを絶ちきれず、それから1年後の11月24日、ふたりは再会し名乗り会うことに。男は春樹、そして女は眞知子。だが眞知子は、明日は人の妻になる身であった。真実を打ち明けられた春樹は…。
19.君の名は 第2部
めぐり逢いの東京、情熱の鳥羽、そして別離の佐渡へとさまよったふたりの純愛。この第2部では雄大な北海道へと舞台は移り、眞知子と春樹の波乱のドラマはなおも続いていく。心ならずも他の男と結婚してしまい、子を宿してしまった眞知子。それを知った春樹は、傷心を抱いて北海道へ。雄大な自然を相手に牧場で働く彼は、そこでアイヌ娘・ユミに出会う。ユミは眞知子とは正反対の情熱的で大胆な女。アイヌ人の婚約者がいながらも、春樹を熱愛するのだった。一方、春樹を忘れられない眞知子は、たび重なる気苦労から流産。春樹を求めて北海道へと旅立つ。激しい愛の闘いがあることも知らずに…。
20.君の名は 第3部
北海道での再会もつかの間、アイヌ娘・ユミの激しい春樹への愛、そして眞知子の夫・勝則の非情な仕打ちに、再び引き裂かれてしまった眞知子と春樹。しかし、東京に連れ戻された眞知子は、勝則との離婚請求の調停を家庭裁判所に申し出て、ひとり九州雲仙へと。春樹が東京に戻ったのは、不遇にも眞知子が雲仙へと旅立った直後のこと。そんなある日、春樹の勤め先に勝則が姿を見せ言い放った。「眞知子がおまえ以外の男と結婚するのなら、離婚してやってもいい」と…。
まとめ
折を見て、チェックしようと思う。
また、小説も読むと理解が深まるらしい。
山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。一報、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが――。出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。長編アニメーション『君の名は。』の、新海誠監督みずから執筆した原作小説。