映画の冒頭に「WB」の文字がデカデカと表示されれば、それは、ワーナー・ブラザースの配給作品だ。例外もあるが、大抵の作品は権利を保有している。
ワーナー・ブラザースの親会社「タイム・ワーナー」が、通信大手AT&Tの傘下に入るとの発表がなされた。保有する魅力的なコンテンツで、ユーザーを囲い込むのが狙いだという。
1923年、ワーナー家の4人兄弟によって設立された「ワーナー・ブラザース」。権利を保有する名作映画シリーズをまとめてみた。
1.「マッドマックス」シリーズ
石油も、そして水も尽きかけた世界。主人公は、愛する家族を奪われ、本能だけで生きながらえている元・警官マックス。資源を独占し、恐怖と暴力で民衆を支配するジョーの軍団に捕われたマックスは、自由への逃走を開始する。
30年の時を経て制作された「怒りのデス・ロード」。名作でしたね。V8、V8、V8!
2.「リーサル・ウェポン」シリーズ
過激な捜査ぶりを買われ、麻薬課から殺人課へと戦いの最前線へ踊り出た男、マーチン・リッグス。究極を越え絶対死をもたらす(人間兵器)、人はヤツを「リーサル・ウェポン」と呼ぶ!
80年、90年代映画の暴力描写って、今より直接的で激しかった気がします。
3.「バットマン」シリーズ
悪がはびこるゴッサム・シティーで、次々と悪者を退治するヒーロー、バットマン。その正体を突き止めようと、報道カメラマンのビッキーは、記者ノックスを引き連れ取材を開始する。
ノーラン版から、暗く重厚な作品がトレンドに。バットマンはそれでいいのだけど、他のDCコミックス映画化の際は、もうちょっと明るく楽しくしてほしいと思います。
- バットマン(1989年)
- バットマン リターンズ(1992年)
- バットマン フォーエヴァー(1995年)
- バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲(1997年)
- バットマン ビギンズ(2005年)
- ダークナイト(2008年)
- ダークナイト ライジング(2012年)
- バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年)
4.「スーパーマン」シリーズ
滅亡の危機に瀕していた惑星クリプトンから、ひとり地球へ脱出させられた赤ん坊。クラーク・ケントと名付けられた彼は、やがて成長、自らの能力と使命を知り、スーパーマンに変身しては、次々と事件を解決していく。
なんだかんだ言って、オリジナルの1作目が一番好きかもしれません。ボウリング場でくしゃみするところとか。
- スーパーマン(1978年)
- スーパーマンII/冒険篇(1981年)
- スーパーマンIII/電子の要塞(1983年)
- スーパーマンIV/最強の敵(1987年)
- スーパーマン リターンズ(2006年)
- マン・オブ・スティール(2013年)
5.「グレムリン」シリーズ
クリスマス。ビリーは発明家の父親からとっても不思議な生き物モグワイをプレゼントされた。このモグワイを飼うには3つの大切な約束がある。1つめは水に濡らさないこと。2つめは光を当てないこと。そして3つめは、真夜中の12時過ぎには絶対に食べ物を与えないこと……。
ホラーか、コメディーか、モンスターパニックか、ジャンル判別困難な不屈の名作。リメイク版製作の話はどうなったのでしょうか。
6.「ホビット」シリーズ
「ロード・オブ・ザ・リング」は、この冒険から始まった――。圧倒的な映像で魅せるファンタジー・アドベンチャー3部作 第1章、新たな冒険が、再び世界を感動に包む!
このシリーズ、ちゃんと観てません。Amazonプライム作品になってるようなので、折を見て挑戦してみます。
※「ロード・オブ・ザ・リング」はニューラインシネマの配給。
7.「オーシャンズ」シリーズ
史上最強の犯罪ドリームチーム誕生。超豪華オールスター・キャストで放つサスペンス・アクション!
まさか続編が作られるとは思いませんでした。ソダーバーグ監督がもう長編作品撮らないって言ってるから、もう続きはないのかしら。
8.「ダーティーハリー」シリーズ
サンフランシスコ警察殺人課のハリー・キャラハン。S&W44マグナムを愛用し、犯罪者へのあくなき執念と、手段を選ばぬ非情な犯人逮捕が彼のトレードマーク。そんな彼を仲間は”ダーティーハリー”と呼んだ。アクション界の雄ドン・シーゲル監督とクリント・イーストウッドの息の合った演出で、刑事アクションの傑作と高い評価を受けた。
回を重ねるごとに、ハリーがダーティーじゃなくなっていくのが残念でした。年を取って丸くなるハリー。
9.「マトリックス」シリーズ
凄腕ハッカーのネオは、最近”起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…。正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。
1作目だけでやめておけばよかったのに、と思うシリーズ。でも、1作目は映画館でひっくり返りそうになりました。
10.「ハリー・ポッター」シリーズ
全世界に魔法をかけたファンタジー・アドベンチャーの最高傑作、第1章。 孤独な日々を送る少年、ハリー・ポッターの下に「ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可します」という手紙が届き…。
たん、たらん、たん、たんたん、たん、たん、たらんたん、たんたん♪
- ハリー・ポッターと賢者の石(2001年)
- ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年)
- ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)
- ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年)
- ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年)
- ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年)
- ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年)
- ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年)
ワーナーブラザース配給の名作映画シリーズ10選!米AT&T傘下のWB作品、まとめ
ワーナー・ブラザース、かつての作品は、もっと勢いがあったような気がする。いまは、ハリーポッターシリーズが大ヒットしたおかげでなんとかしのいでいる印象。AT&T参加となり、どのような名作が生み出されるのか。楽しみでもあり、不安でもある。
なお、「ロボコップ」、「ターミネーター」などの配給作品もあるが、シリーズすべての権利を保有しているわけではないので除外した。